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加藤久仁生展

八王子で開催されている加藤久仁生展に行って来ました。
『つみきのいえ』でアカデミー賞の短編アニメーション賞を取った方の展示会です。
(東京・八王子夢美術館で3月25日まで)

その『つみきのいえ』をはじめ、『或る旅人の日記』、最新作の『情景』のスケッチや原画、
雑誌連載のイラストの原画や、普段のスケッチなどの展示でした。

スケッチブックや制作の際のラフスケッチが何か凄かった。とにかく描く描く描く。
小さいスケッチブックに、一枚の紙に小さい絵で描く描く描く。
字も当然ながら小さかったです。目をこらさないといけないくらい。
とにかく人物などのイラストが小さかった。まさかこんなに小さく描いているとは思いませんでした。
(以前トークショーでご本人を見たことがあるのですが、たしかに小さい絵や細かい絵が得意そうな印象を受けました。シャイそうな…)
いやしかし絵を描くの好きなんだろうなー。
加藤久仁生の絵は大好きですね。柔らかい鉛筆の具合がとても好き。多摩美っぽいよねあの絵柄。

あと絵コンテ(『つみきのいえ』と『或る旅人の日記』)が超!小さかったです。
でもかなりきちんと描き込まれていて(最低限わかるラフで描く人もいますからね)、緻密でしたー。
コンテは、なめるように全部ガッツリ観ました。

そして会場で改めて『つみきのいえ』を観て、改めて圧倒されました。
ストーリー構成や世界観が完璧すぎる。すべてが上手く絡み合って絶妙な味を出している。
あと、老人が思い出を振り返るような話はほんと弱いです。しかもあの柔らかい絵柄…会場で泣きそうになった。

住めなくなっていく家とかその家に残る思い出とか、妻に先立たれて一人暮らすおじいさんとか(子供は別の町に住んでいるらしい)、なんか妙に最近ニュースやドキュメンタリーで見たりする現在の悩ましい情勢と重なってしまい考えさせられました。

人物の原画の展示はともかくとして、その人物につける「影」の原画が凄かった!
ふつうテレビアニメなんかはコンピューターでベタ塗りで影をつけますが、『つみきのいえ』は全部鉛筆。しかも陰影つけてる。
鉛筆で一枚一枚「影」を描いた原動画はじめて見た。気が遠くなりそう。

そしてコンテを観てから実際に制作されたアニメを観ると、シーンがカットされていたり(つみきの街に来る観光船のシーンとか、南極の2匹のペンギンが氷が溶けて離ればなれになるシーン)、分かりやすかった描写がにおわす程度の描写に変わっていたり(水位が上がってきたから違う街に引っ越す人の描写がさりげないものに変更されていた)、意外な発見が多かったです。


『情景』は…ライアン・ラーキン思い出したの私だけ?
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